作業療法士(OT)は需要が高く、求人数も多いため就職や転職のしやすい職種と言えます。しかし、OTであれば誰もが希望する職場に採用されるというわけではありません。
就活準備を適切に行わないと、職場からの印象も悪くなりますし、就活に落ちる可能性もあります。
今回の記事では、就活時・転職時に落とされてしまう理由と対処法を解説していきますので、ぜひこれからの就活の参考にしてみてください。
目次
1.就活で落ちてしまう3つの失敗ポイント
作業療法士(OT)が就活に落ちてしまう理由として挙げられるのは、適切な準備ができていないということです。
就職が難しい職種ではないがために、就活を甘く見て準備を怠ってしまう場合があります。特にOTの就活においてありがちな失敗ポイントをご紹介していきます。
①.作業療法士としての将来像が曖昧
作業療法士(OT)の就職時に大切なことは、どんなOTになりたいかという将来像であり、就活の履歴書や面接時に必ずと言っていいほど、伝える内容になります。
OTは働く職場や領域が多岐に渡る職種だからこそ、これからどんなOTになりたいと考えているか、そして、なぜその職場を選んだか、という想いを明確に持つことが大切になります。
OTとしての将来像が曖昧なまま就活に臨んでしまうと、相手から「やる気がない」などの悪い印象を持たれやすく、不採用になってしまうことがあります。
②.面接の準備不足
人と接する仕事であるOTの就活において面接は、重要な採用ポイントになります。
面接官との会話のやり取りの様子や基本的なマナー、視線、表情、質問に対する適切な答えができているかなど、全てが見られていると思ってください。
面接の準備が足りていないと、言葉に詰まってしまったり、伝えたいことが上手く伝わらないということが生じます。その時の表情や一つ一つの所作は、その場だけで取り繕えるものではありませんので、事前準備の有無によって就活の採用に大きく影響してしまうのです。
リサーチ・情報収集不足
職場についてリサーチしておくことも就活において必要な準備の一つです。
勤務体制や休日、有給休暇、院内保育園の有無などについては、施設のホームページ等で事前に確認しておきましょう。
また、希望する職場の特徴やどんな患者さんを受け入れているかを事前に調べておかなければ、面接官に自分の強みをアピールすることは難しくなってしまいます。
2.作業療法士(OT)が面接で落ちてしまう行動
就活の中でも特に重要な面接において、基本的なマナーやNG行動を理解しておくことは重要です。面接官に好印象を与えるためにも、特に以下のような行動は極力行わないように注意しましょう。
<面接時のNG行動>
・視線が泳いだり、下を向いて話す
・落ち着きなく手足を動かす
・質問や会話を遮る
・声が小さい、口ごもる
・受け答えが必要以上に長い
面接時も対話を意識し、しっかりと相手の目を見て話すことが大切です。面接官が複数いる場合は、視線をゆっくりと移しながら、全員に伝えられるよう振る舞うことが必要となってきます。
面接に慣れていないと、伝えたいことが上手く答えられなかったり、無意識に手足を動かしたり、顔や髪を触るなど、おどおどとした印象を与えかねないので、必要なマナーを押さえつつ、場に慣れておくということも重要です。
3.作業療法士が就活を成功させるためには?
では、作業療法士(OT)が就活を成功させるためには何が必要なのでしょうか。
特に押さえておくべき2つのポイントを解説していきます。
自己分析と職場分析を十分に行う
OTとして就職する場合には、目指したいOTになるためにどんな職場で働くことが望ましいかを考えなければなりません。
そのためには、まず自分はどんな強みや特性があるかという自己分析を行うと良いでしょう。
養成校に通う中で、興味のある分野が出てきたり、臨床実習で経験する中で挑戦したい領域が出てくると思います。自分はなぜその分野に興味を持ったのか、その中で、どのようなOTを目指していきたいのか、自己分析をしながら将来のOT像を描いてみてください。
その上で、様々な職場を探し、職場の特徴や方針・理念などが合う職場へ応募するという流れが就活成功への一つの鍵となるのです。
スムーズに答えられるように面接対策を欠かさない
そして、就活を成功させるために欠かすことのできないことが、面接対策を行うということです。
面接は誰でも緊張する場面ですので、いかに事前に質問に対する回答を想定できているか、そして答える練習ができているか、ということが結果を左右します。
卒業生や過去の資料等から、どんな質問がされてきたか、情報を得ることもできると思います。また、職場の特徴を踏まえ、自分の強みをどのように伝えるかを事前に考え、伝える練習をしておく必要があります。
面接の練習は、一人で行うよりも、教員や友人などに面接官役を行ってもらい、どのように自分が見えているか、伝えたいことが伝わっているか、フィードバックをもらうと良いでしょう。
4.まとめ
作業療法士(OT)として、やりがいをもって働くためには、やはり自分の働きたいと思える職場に入ることも大切です。
求人の多い職種であっても、魅力ある職場はもちろんライバルも多くなります。事前に注意すべきポイントを理解し、しっかりと準備をすること。そうすることで自信を持って就活や面接に挑むことができるでしょう。
理想のOTになるために、まずは就活成功に向けて取り組んでいってください。皆さんの就職活動がうまくいくように、陰ながら応援しています。
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