将来の進路を考えた時に、スポーツに関連する仕事に就きたいと考える人は比較的多いのではないでしょうか。
作業療法士(OT)が就けるスポーツ分野の仕事は、スポーツに特化している病院勤務やスポーツ選手のサポートを行うインストラクターやトレーナー、開発や営業に関わるスポーツメーカー勤務、スポーツジム勤務などの選択肢があります。
今回はその中でも、OTがスポーツメーカーで働く方法と仕事内容、求められる役割などについて紹介します。
スポーツ関連の仕事に興味を持っている方の参考になれば幸いです。
目次
1.作業療法士(OT)がスポーツメーカーで働く方法
スポーツ分野の就職先の選択肢としてスポーツメーカー勤務が挙げられますが、実際にOTとしてスポーツメーカーで働くにはどうしたらいいのでしょうか。
基本的にはスポーツメーカーの就職試験を受ける方法が挙げられ、就職試験は書類選考と面接が一般的でしょう。企業によっては最終学歴が大卒以上を条件としている場合もあるため、応募資格・条件は欠かさず確認するようにしましょう。
近年ではインターンシップを導入している企業も増えてきており、選考の一部として重要視している企業もあるようです。
インターンの内容としては、商品開発や研究職など実際にモノ作りを体験できる内容が用意されている場合が多く、業務や社風を知り自分がその企業にマッチしているかどうかも判断できるため、希望している企業がインターンシップを導入しているかどうかも忘れず確認しましょう。
新卒の場合を除いて、OTの経歴を持ってスポーツメーカーに就職を希望するという事は、ある程度医療や介護の知識、スポーツリハビリテーションや身体のメカニズムについての知識を持っていることが前提であり、それらをアピールする事で就職への近道となると言えるでしょう。
2.スポーツメーカーでの仕事内容と求められる役割
スポーツメーカーに就職するには、どのような人材や役割が求められているか知っておく事が大切です。ここでは、スポーツメーカーでの仕事内容や求められる役割について解説していきます。
スポーツメーカーにおける作業療法士(OT)の仕事内容
一般的にスポーツメーカーでの主な仕事内容は、スポーツ用品の開発や企画、営業や販売などが挙げられ、仕事をしていく上で各スポーツの競技特性や各用品の知識などが求められます。
更にOTとしては、各スポーツ特性に基づいた動作分析や身体のメカニズムの知識を活かして、製品開発や障害者スポーツで使用する車いすなどの福祉機器の開発など、より専門的な分野の仕事に携わるケースも多いでしょう。
スポーツメーカーで求められる役割
OTとしてスポーツメーカーで求められる役割は、仕事内容の項目で触れたように専門的な知識を活かした企画や製品開発に携わること等が挙げられ、時にはプロやアマチュアのスポーツ選手に対してオーダーメイドのスポーツ用品作製に携わるケースもあるかもしれません。
一般的に病院や施設に勤務するOTとは違い、よりスポーツ動作に特化したスキルが求められるため、スポーツ分野の勉強会やセミナーなどに参加し現場経験を積んでいくことで、スキルを習得していくことが大切となってきます。
3.スポーツメーカーでの勤務を検討している方へ
スポーツが好きでスポーツに携わる仕事がしたいと考えている方にとって、スポーツメーカーでの勤務は、スポーツ用品の開発や企画、販売などに携わることができる魅力的な仕事と言えるでしょう。
自分が開発や企画に携わった商品が、プロやアマチュアの選手達のパフォーマンス向上に役立つことはとても喜ばしいことだと思います。
スポーツメーカーに勤務している作業療法士(OT)はまだ少なく、これからその専門性を活かして活躍していける分野だと言えます。
就職試験は狭き門である可能性が高く、希望の企業や部署に就職するためにはOTとしての一般的な知識や技術だけでなく、スポーツ分野に特化したスキルも必要で相当な努力も必要となってくるでしょう。
スポーツメーカーでの勤務を検討している方は、まずは情報収集やスポーツ分野のスキルを磨いていくことから始めてみてはいかがでしょうか。
4.まとめ
今回は、作業療法士(OT)がスポーツメーカーで働く方法と仕事内容、求められる役割などについて解説しました。
スポーツメーカーに勤務するOTはまだ少ない傾向にありますが、専門的な知識や技術を活かして今後活躍が期待される分野でもあります。
スポーツ関連の仕事に興味を持っている方は、スポーツメーカーへの就職も選択肢の一つとして検討してみることをお薦めします。新しい可能性が開けてくるかもしれません。
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