転職活動で欠かせないのが「面接」です。「どんなことを聞かれるか不安」「質問に上手く答えられるか心配」など、面接に強い不安を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、作業療法士の面接対策として、事前準備・面接で聞かれる質問と回答のポイント・面接で避けるべきNG行動について解説します。これから面接を控えている方は、ぜひ参考にしてください。

採用面接に向けて必要な準備

面接対策と聞くと、身だしなみや質問に対する回答に注意が行きがちですが、それ以外にも準備すべきことがいくつかあります。面接当日に慌てることのないように、しっかりと準備をして面接に臨みましょう。

志望先の情報を再度確認する

志望先の情報はすでに調べていると思いますが、面接前に再度整理しておくのがおすすめです。とくに、志望先の掲げる理念・方針や診療科目などは、面接で志望動機を問われた際の回答にもつながる部分です。

経歴・自己分析・将来の目標を整理しておく

自分自身の長所や短所、これまでの経歴や今後の目標なども、面接で聞かれやすい内容です。経歴や今後の目標は、「採用ニーズとマッチしているか」を確認するポイントになりますので、整理しておきましょう。

予想される質問への対策

後ほど詳しくご紹介しますが、面接での質問には「聞かれやすい内容・傾向」があります。就職への意欲を示しつつ、採用ニーズにマッチした回答ができるように、質疑内容をシュミレーションしておきましょう。

身だしなみチェック

第一印象を左右するのが身だしなみです。清潔感・誠実さが伝わる装いをイメージし、服装・靴・かばんなど身につける物や、髪型・メイク・ひげなどを整えておきましょう。

持ち物の確認

書類・筆記用具・スマホ・ハンカチ・財布など、当日忘れたら困るものは事前に準備しておきましょう。志望先に関する情報や履歴書のコピーを持っておくと、移動中に読み返せるので安心です。

面接会場までの交通手段や所要時間を確認

面接会場までのアクセスや交通手段、徒歩や待ち時間も含めた所要時間を事前に調べておきましょう。可能であれば、面接当日までに一度下調べに行くことをおすすめします。

作業療法士(OT)の面接質問集

面接では、あなたの性格・これまでの経歴・仕事に対する考え方などを確認し、「採用すべきかどうか」の判断材料とします。質問を予測し、質疑応答をシュミレーションしておくことは、面接対策において非常に重要です。

自己紹介や自己PRに関する質問

この質問は面接の導入部分で、あなたがどのような人物であるかをチェックしています。

  • 以前の経歴を交えて、自己紹介とアピールポイントを聞かせて下さい。
  • あなたの性格について、長所・短所はどのようなところですか?
  • 得意分野はありますか?

自己PRでは「あなたがその職場にとってふさわしい人材である」とアピールする必要があります。得意とする分野・スキル・強みをただ羅列するのではなく、「アピールポイントが志望先の採用ニーズとマッチしているか」を意識した回答を心がけましょう。

経歴やキャリアに関する質問

過去の経歴やキャリアに関する質問は、仕事への姿勢・組織への貢献を推察する意図があります。

  • ◯◯分野での勤務経験があるようですが、どのようなお仕事をされたのか教えて下さい。
  • 前職場では、どのような業務を任されていましたか?
  • 仕事をする上で心がけていることはありますか?
  • これまでの仕事の中で、印象的なエピソードがあれば聞かせて下さい。

過去の経験で得た知識やスキル・失敗から学んだことなど、「仕事に対する意欲」「前向きな姿勢」が伝わるような回答が理想です。

退職理由や転職理由に関する質問

退職理由や転職理由は、必ず聞かれる質問です。この質問の裏には、「前職場でトラブルはなかったか」「採用したら長く働いてもらえそうか」を知る意図があります。

  • 転職しようと思ったきっかけは何ですか?
  • 現在の職場を退職される理由は何ですか?
  • 今回が2度目の転職ということですが、差し支えなければ前回の退職理由を教えて下さい。

退職・転職理由については、「人間関係」や「給与」などネガティブな理由を伝えてしまうと、「採用しても、また同じ理由で辞めるかも…」と懸念される危険性があります。なるべくポジティブな回答を心がけましょう。

志望動機やキャリアプランに関する質問

数ある求人の中からなぜそこを選んだのか、どのような仕事に取り組みたいのかを問われる質問です。同時に、興味のある分野や今後の目標を聞くことで、志望先への適性があるかどうかもチェックしています。

  • 近隣にも同じような施設がいくつかありますが、なぜうちの施設を希望されたのですか?
  • 当院の◯◯科に興味があるようですが、具体的にどのような仕事がしたいのか教えて下さい。
  • これまでの経験を、今後どのように活かしたいと考えていますか?
  • 今後、取り組んでみたい仕事内容・目標はありますか?

回答する際は、志望先の採用ニーズを考慮し、具体的な志望動機・キャリアプランを示すことが大切です。

逆質問

ひと通りの質問を終え、最後に聞かれるのが「何か聞いておきたいことはありますか?」という逆質問です。「何もありません」と答えるよりは、1つでもいいので、質問を考えておくと良いでしょう。

ただ、給与や職場の人間関係など突っ込んだ内容や、調べればわかるようなことを聞くのはNGです。

面接でよくあるNG行動

意気込んで面接に臨んでも、たったひとつの行動が相手に悪い印象を与え、合否に影響することもあります。当日慌てて準備をしたり、緊張や不安が強すぎたりするとやってしまいがちなNG行動を6つご紹介します。

遅刻する

天候の影響や、交通機関の遅れなどのやむを得ない理由を除き、面接での遅刻は絶対にNGです。ギリギリの時間に駆け込むのも避けましょう。約束の時間を守るのは、社会人としての基本です。

挨拶の声が小さい・元気がない

普段から声が小さい人・緊張が態度に出やすい人は、「自信のない人」「オドオドした人」という印象を与え、面接ではマイナスポイントになります。面接では、「ちょっと大きいかな?」くらいの声のボリュームで話すのが丁度良いかもしれません。もちろん、笑顔を忘れないことも大切です。

話すときに目を見ない

目を見て話すことは、コミュニケーションの基本です。とくに、患者さん・利用者さんとの良好な関係を必要とするリハビリ職では、「コミュニケーションに不安がある人は採用したくない」というのが本音ではないでしょうか。

清潔感がない身だしなみ

リハビリ職は人と接する仕事ですので、清潔感や親しみやすさが重要です。スーツのしわや汚れ・まとまりのないヘアスタイル・濃すぎるアイメイク・顎ひげなども、面接ではNGポイントになり得ます。かばんの型崩れや靴の汚れなども、事前にチェックしておきましょう。

まとめ

作業療法士(OT)の面接対策について簡単にまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。皆さんが面接に挑んだ際の参考になると幸いです。

それでも不安や不明点があれば、是非PTOT人材バンクのキャリアパートナーに遠慮なくご相談ください。

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