これまでお世話になった事業所を退職する際、できる限り円満に進めていきたいですよね。

今回は、円満に退職するためのポイントや具体的な退職理由例をご紹介します。悪意はなくても、伝え方ひとつで印象が悪くなってしまうこともありますので、退職を検討している方や伝え方に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

1.退職の伝え方はできる限りポジティブに

人間関係が合わない、待遇や給料面に不満があるなど退職理由は人それぞれかと思います。しかしながらストレートに退職理由を伝えてしまうと、退職を伝えてから辞めるまで居心地が悪くなるため、なるべくポジティブに伝えるに越したことはありません。

もちろん、どうせ辞めるから関係が悪くなっても気にしないという考え方もあると思います。しかし、意外と理学療法士の世界は狭いもの。

新しい職場に前の職場の知り合いがいたり、うっかり研修で顔を合わせたりして、さまざまな可能性も考えられます。そのような理由を考慮すると、なるべくポジティブな退職理由を伝えることが無難と言えます。

2.理学療法士(PT)におすすめの退職理由2選

退職を伝える時期や伝え方のポイントについてお伝えしてきましたが、ここからは具体的な退職理由例をご紹介します。

退職理由には様々なものがありますが、円満退社のためにもステップアップか家庭の事情で伝えることをおすすめします。ただし嘘はおすすめしないため、家庭の事情がない場合はキャリアアップやチャレンジで伝えるようにしましょう。

①.キャリアアップや他業界へのチャレンジ

退職理由として多くの方におすすめできるものが、キャリアアップやキャリアチェンジです。自己成長という軸でなるべく前向きに伝えるようにし、「ここで学んだことに感謝している」気持ちを伝え、立つ鳥跡を濁さずを意識しましょう。

また、伝えた際に「現職でも成長はできるだろう」と引き留めをされる可能性がありますが、そこは情に流されず自分で決めた道を突き詰めていく強い気持ちを持って退職交渉をしましょう。

現在の職場と次の職場を比較し、違う点(例えば急性期病院から慢性期病院への転職の場合、対象者の年齢や対象疾患が大きく違う)を伝え、自身の成長のために退職、転職をしたいという旨を伝えるようにしましょう。

退職理由例
・ここで学んだことを活かして、自分自身の力をさらに試せる環境に身を置きたい
・将来○○を目指しており、××を学ぶために
・働く中で○○への興味が高まり、新しい環境で挑戦してみたい

②.結婚や転勤、子育てといった家族に関する変化

家庭事情の変化による退職はよほどのことがない限り、そのまま理由を伝えても特に問題はありません。状況を正直に伝えれば、だいたいの職場が「残念だけどしょうがないね」「これからも頑張ってね」等の前向きな言葉をかけてくれることがほとんどです。

稀に子育てによる退職を伝えた場合、時短勤務や仕事量の調整などを提案されることもありますが、勤務条件を考慮していただいたことに感謝の気持ちを伝えつつ、やはり難しいと伝えれば大丈夫です。

退職理由例
・配偶者の都合で転勤が必要になった
・一身上の都合で実家に戻ることになった
・子育てのために保育園の近くで働くことにした

3.理学療法士(PT)が避けた方が良い退職理由

次によくある退職理由ではあるものの、事業所に伝えるのは避けた方が良い退職理由をご紹介していきます。

職場の人間関係

職場の人間関係が退職理由の場合、基本的には話題にしないことがおすすめです。

たしかに「どうしても無理です」と伝えることで、人間関係の改善に乗り出す職場があることは事実ですがそのような職場は少数派です。

先ほどご紹介したキャリアアップもしくは家庭の事情を退職理由として説明し、人間関係については触れないことが円満退社につながります。

また、雇用側も薄々人間関係の悪さに気づいており、「人間関係も大変だった?」と尋ねられることはありますが、そうした場合でも「特にありません」と答え方が無難です。どうしても伝えないと気が済まない場合は、「仕事をする上で思いがすれ違うこともありました」程度にとどめておきましょう。

待遇や給料面

待遇や給料面が退職理由の場合は、人間関係以上に話題にしないことをおすすめします。

待遇や給料面を決めている雇用主や上司(評価者)に対して、間接的に不満を伝えることにもなりますので伝えることのメリットはほとんどないと言えるでしょう。

雇用主側も認識している場合は「待遇面や給料面に不満があるのであれば、検討するから言ってほしい。」と打診されることもありますが、「そうした点に不満はありません。」と答えることが一番です。

4.理学療法士(PT)が退職を伝えるタイミング

最後に退職意向を伝える時期のおすすめですが、転職先が決まってからを推奨しています。

PTさんは律儀な方が多いため転職を決めた段階で退職意向を伝えてしまいがちですが、余裕を持った転職のためにも避けるようにしましょう。また、転職時期を明示せずに伝えてしまうと、事業所との関係も悪くなる可能性もあります。

理想的な退職のためには、職場の退職規定に沿ったスケジュールで退職意向を伝える必要があります。多くの場合は1ヶ月や2ヶ月だと思いますが、3ヶ月以上になると転職先との調整が必要になることもありますので事前に確認しておくことが大切です。

例えば、2ヶ月前に退職意向を伝える必要がある場合、面接受け答えで入職時期を伝える 際、最短で2ヶ月以上先になることを伝えることで双方に迷惑をかけることなくスムーズに退職できます。

5.まとめ

理学療法士(PT)が円満退職するために必要な、退職を伝える時期やその理由についてご紹介してきました。

事業所に迷惑をかけないように退職規定を守り、退職理由はキャリアアップのようなポジティブな理由もしくは、家庭の事情のような仕方ない理由にするようにしましょう。

人間関係や待遇面の不満は、円満退職のためにも伝えないことが無難です。

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