就職・転職に欠かせない面接ですが、理学療法士(PT)が転職する際にどういった質問がされ、どう対応すべきか不安になってしまう方も多いのではないでしょうか?
私たちは面接対策のサポートもさせていただいているのですが、コミュニケーション能力の高い人であっても、面接練習であっても緊張してしまい、声が小さくなる、言葉に詰まってしまう、と悩んでしまう方は多いです。
そこで今回は、面接対策として面接で良く聞かれる質問集・回答例のほか、選考者側の質問意図や採用ポイントについて詳しく解説します。
面接はきちんと準備をすれば怖いものではありませんので、質問や回答を想定しておきリラックスして臨めるようにしましょう。
目次
1.採用担当者が面接で確認していること
本題に入る前に、「そもそも採用担当者は面接でどんなことを確認しているのか?」という点について簡単にご紹介します。この部分を意識するだけで、面接の成功率が高まりますので、意外と大事な部分になります。
具体的に採用担当者は、次のようなことを確認するために面接を行っています。
- この理学療法士(PT)さんはうちの風土に合っているだろうか
- 今求めている人物像に近しいだろうか
- ○○のスキルが必須だけど、大丈夫そうだろうか
その上で評価方法が2つに分かれるのですが、ここが面接成功のポイントになります。
加点方式で評価する担当者であれば応募者の良い部分を見ていき、減点方式で評価する担当者であれば悪い部分をチェックしていくのですが、面接で上手くいくためには加点方式の担当者だと思い込むことが大切です。
減点方式を意識してしまうと「落とされるかも。。。」と不安を感じてしまうことも多いので、結果として上手くいかないケースが多いです。基本的に採用担当者も採用したいと思って面接に臨んでいますので、気楽に面接するようにしましょう。
2.理学療法士(PT)の面接でよくある質問と回答方法
それでは、PTが面接の際に良く問われる内容とどのような答えが望ましいのかを解説していきます。
自己紹介に関する質問
面接の導入は自己紹介からスタートすることがほとんどです。その上で、強みやアピールポイントを質問し、応募者の性格や人柄が職場の雰囲気にマッチしているかどうかを見る意図があります。
最初の質問ですのでとても緊張しやすいのですが、そこは面接官も織り込み済みですので、声が上ずる、早口になる、カミカミになる、などいつもと違う感じになっても気にしなくて大丈夫です。
大事なのはそこで慌てずに、ゆっくり大きな声でハッキリと話すようにすることです。(緊張しやすい方はゆっくり話すくらいで、ちょうど良いスピードになることが多いです。)
また、強みやアピールポイントなどはこれまでの経験と結びつけながら、応募先にとってメリットが伝わるように意識しましょう。
自己紹介に関連したよくある質問例
・自己紹介をお願いします。
・長所と短所を教えてください。
・強みやアピールポイントは何ですか。
志望動機に関する質問
自己紹介に後に質問されることは志望動機かこれまでの職歴ですので、まずは志望動機について見ていきます。志望理由を問われる意図は、「他の事業所ではなく、なぜここで働きたいのか」という応募者の意図や熱意を確認することにあります。
ここで大事なポイントは、応募した事業所の理念やリハビリ方針をしっかり調べておき、事前に回答をある程度用意しておくことです。暗記してしまうと違和感が生じますので、自身の考え方やキャリアとの共通点を覚えておく程度が望ましいです。
例えば、「私らしくが続くために」という理念を掲げる事業所に応募した場合、「患者様の気持ちを第一に、ご家族とのコミュニケーションも大切にし、患者様らしい生活を送れるようリハビリを提供していた」というエピソードを用意しておきます。(嘘はダメです)
このように事業所の理念とズレていない答えができれば、その後に続くと思われる「そういう意識を持つようになったきっかけを教えてください。」といった質問にも、スムーズに回答できるはずです。だからこそ、志望動機では特に嘘はご法度です。
志望動機に関連したよくある質問例
・志望した理由を教えてください。
・入職したらどんな風に働きたいか教えてください。
・入職後に活かせるあなたの強みについて考えているか教えてください。
経歴に関する質問
スキルや経験してきた業務、仕事に取り組む姿勢などを確認するために、経歴に関する質問がなされます。自己紹介や志望動機が人柄や考え方のマッチ度を測る質問であるのに対し、ここでは職場で活躍してもらえるのかのスキル面の確認が主になります。
また、仕事に取り組む姿勢も重要なポイントですので、成功した経験だけでなく、失敗した経験から学びどう次につなげたかを話すこともプラスになります。
だらだら長くならないよう簡潔に話すことは面接において重要な要素ですが、特に経歴関係の質問に答える際は意識するようにしましょう。
経歴に関連したよくある質問例
・これまでの経験の中で身につけたスキルを教えてください。
・仕事をする上で経験した成功談や失敗談を教えてください。
・○○で行った業務について詳しく教えてください。
・理学療法をする上で大切にしていることについて教えてください。
転職に関する質問
転職に至った経緯や大切なことを質問することで、「長期的に働いてくれるPTか?」「人間関係などでトラブルを起こしたことはないか?」などを確認する意図があります。
経歴関係の質問と同様にテキパキと答えることが求められますが、言葉のチョイスに最も気を付けたい質問でもあります。面接では正直に話すことも重要ですが、前職の不満などを理由として挙げると印象がよくないため、できる限り前向きな言葉に変換するようにしてください。
コミュニケーションに自信があり事前練習をほとんどしない方であっても、転職にまつわる質問に関しては、事前に練習しておくことをおすすめします。
転職に関連したよくある質問例
・将来的にやりたい仕事や達成したい目標を教えてください。
・現在の職場を退職する理由について教えてください。
・転職を考えるようになったきっかけを教えてください。
・転職時に大切にしていることを教えてください。
・前職から現職に転職した理由を教えてください。
キャリアプランに関する質問
キャリアプランに関する質問は、今後どのような働き方をしたいと考えているかを把握する意図があります。どちらかというと、応募者に入社後ギャップが発生しないように、確認する意味合いもあります。
そのため、他の項目と比べると意識することは少ないですが、「応募先の事業所に勤めることがキャリアプランの実現につながる」という思いを伝えることがポイントです。ただ早期退職を避けるためにも、キャリアプランは正直さを優先して良いでしょう。
キャリアプランに関連したよくある質問例
・将来、どのような理学療法士になりたいか教えてください。
・5年後、10年後になっていたい理学療法士像について教えてください。
・スキルやキャリアアップのために努力していることがあれば教えてください。
人間性や価値観に関する質問
休日の過ごし方やストレス発散法については、セルフコントロールの方法について確認する意図があります。
これまでの会話で努力していることについて触れていない場合は、自己研鑽について触れるのもありですが、基本的には気分の浮き沈みやストレスに対して、どう向き合い・どのように対処しているかを伝えるようにしましょう。
人間性や価値観に関連したよくある質問例
・休日の過ごし方について教えてください。
・どのようなときにストレスを感じますか。またその解消法について教えてください。
・仕事以外で熱中できることについて教えてください。
・最近気になったニュースについて教えてください。
逆質問への回答
意外と困るのが「何か聞きたいことがありますか」といった、採用者側から応募者への逆質問ではないでしょうか。この質問では、応募者の積極性や意欲の度合いなどを見ていますので、苦手な場合は事前にいくつか用意しておくことをおすすめします。
ただ、面接が充実したものになると、この時点で疑問点がすべてクリアになっていることも少なくありません。そうしたケースでは、次のように笑顔でお答えすると大変好印象になります。
「お陰様でとても働くイメージができましたので、質問はありません。是非前向きにご検討いただけると嬉しいです。」
3.まとめ
理学療法士(PT)に面接でよく質問される内容についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
1つ1つしっかり準備しておくことで、緊張しすぎずに面接本番に臨めるはずですので、ぜひ本番に向けて参考にしてみてください。
また、PTOT人材バンクでは採用担当者の特徴なども踏まえながら面接対策のサポートをしていますので、お気軽にご相談ください。
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