第60回理学療法士国家試験の合格発表が2025年(令和7年)3月21日(金)午後2時に、厚生労働省のサイトにて行われました。合格率、合格基準などの結果速報を見ていきましょう!
【速報】第60回理学療法士国家試験の結果
第60回理学療法士国家試験の結果は以下のとおりです。
合格者数・合格率
第60回理学療法士国家試験は12,691人が受験し、11,373人が合格しました。合格率は89.6%でした。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
全体 | 12,691人 | 11,373人 | 89.6% |
新卒 | 12,131人 | 11,027人 | 95.2% |
既卒 | 560人 | 346人 | 61.7% |
合格基準・配点
理学療法士国家試験の出題数は全部で200問(一般問題100問・実地問題100問)です。
第60回理学療法士国家試験の配点と合格基準は下記のとおりです。
一般問題は1問1点(満点159点)、実地問題は1問3点(満点114点)とし、以下のすべての条件を満たした受験者を合格とする。
出題数 | 配点 | 合格基準 | |
一般問題 | 160問 | 1問1点 | 84点以上/159点満点 |
実地問題 | 40問 | 1問3点 | 40点以上/114点満点 |
合計 | 200問 | 280点 | 164点以上/273点満点 |
◆不適切問題は7問です。
・一般問題:
[午前] なし
[午後] 第53問・第98問
・実地問題:
[午前] 第3問・第17問・第20問
[午後] 第31問・第46問
(出典:厚生労働省 | 第60回理学療法士国家試験及び第60回作業療法士国家試験の合格発表について)
過去5年の合格基準・合格率
過去5年の合格基準・合格率の推移は以下のとおりです。
合格基準
理学療法士国家試験の合格基準は、総得点の約60%を目安としています。なお、採点除外の影響により、毎年多少の変動はあるものの、第59回まではほぼ一定となっています。

(出典:厚生労働省|理学療法士国家試験及び作業療法士国家試験の合格発表について(第56回、第57回、第58回、第59回、第60回)
合格率
理学療法士国家試験の合格率は、年度によって変動があります。第57回(2022年)では80%を下回る低い合格率となりましたが、第58回(2023年)以降は上昇傾向を示し、第60回(2025年)では89.6%と過去最高水準に達しています。
この上昇傾向は、試験対策の充実や受験者の意識向上などが要因として考えられます。しかし、年度ごとの変動があるため、受験者は引き続き十分な準備が必要です。

(出典:厚生労働省|理学療法士国家試験及び作業療法士国家試験の合格発表について(第56回、第57回、第58回、第59回、第60回)
現役生と既卒生の合格率の比較
理学療法士国家試験において、現役生(新卒者)と既卒生の合格率には一貫して大きな差が見られます。例えば、第59回試験(2024年)では、全体の合格率が89.3%であったのに対し、新卒者の合格率は95.3%、既卒者は33.8%でした。 同様に、第60回試験(2025年)でも全体の合格率が89.6%で、新卒者は95.2%、既卒者は61.7%と、依然として新卒者の合格率が高い傾向が続いています。
この傾向の背景には、一度不合格となった既卒者が、就業しながら再受験に挑むケースが多く、卒業時の学力を維持することが難しい状況があると考えられます。そのため、試験に合格するためには、継続的な学習が重要であると指摘されています。

(出典:厚生労働省|理学療法士国家試験及び作業療法士国家試験の合格発表について(第56回、第57回、第58回、第59回、第60回)

(出典:厚生労働省|理学療法士国家試験及び作業療法士国家試験の合格発表について(第56回、第57回、第58回、第59回、第60回)
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