キャッチ画像 Special Interview

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Guest
理学療法士 / 作家
タナカンさん
by キャリアパートナー 廣田
インタビュー風景

病院で理学療法士として働く傍ら、2022年7月に『看取りのセラピスト』で作家デビューされたタナカンさんにインタビューを行いました。

理学療法士として働きながら執筆活動ができる職場を探すために、PTOT人材バンクをご活用いただいたことが縁となり、今回はタナカンさんが理学療法士となったきっかけから、現在の職場に出会うまでの流れ、出版した書籍についてなど様々なお話をお伺いしました。

転職については周りに相談しづらい」「自分のキャリアについて、誰に相談したら良いか分からない」など、お悩みや不安を抱えていらっしゃる方はもちろん、理学療法士として働きながら自分の夢を追うみなさんに、是非ご覧頂きたい内容がつまっています。

「理学療法士×作家」という異色の肩書を持つタナカンさんですが、自己紹介をお願いできますでしょうか?

タナカンさん現役の理学療法士であり、先日『看取りのセラピスト』を出版し作家として活動をしているタナカンと申します。
理学療法士として10年以上の経験を重ね、現在も臨床現場にてリハビリテーションを提供しながら、タナカンという筆名で作家として執筆活動も行っています。

ありがとうございます。作家としてデビューするまでのお話は後ほどたっぷりお聞きしたいのですが、まずは理学療法士になろうと思ったきっかけについて改めて教えてください。

タナカンさん高校生の時にお世話になった教育実習先が、理学療法士を目指すきっかけになりました。

もともとは人を支えられるような仕事をしたいという思いから看護師を目指し、看護科のある高校に進学していました。ただ、高校2年生の時に教育実習先で出会った理学療法士の方に憧れて、一気にこの道に興味を持つようになりました。

実際に働かれている姿や考え方に触れることで、やりがいや魅力を感じたことを覚えています。

看護師を目指していたところから、理学療法士への道に進むということもあるのですね。

タナカンさんそうですね。看護師を目指す一方で、バスケットボールをしていたこともあり、スポーツに対する気持ちが高かったことも大きかったと思います。

幸いにも、私や周りの友達の中には競技を続けられなくなるような大きなケガを経験した人はいませんでしたが、じん帯損傷のような完治まで時間のかかるケガは身近にあり、ケガとの付き合い方や完治後の動きなど、リハビリに関係する悩みに対して深く考える機会は多かったと思います。

ただ、理学療法士に憧れつつも看護師への気持ちも捨てられず、しばらくは進路について悶々としていましたね。

今では、看護師としての実習経験があったからこそ、両方の視点で臨床に関われているので、非常に良い経験ができたと思っています。

初めから理学療法士を目指すのではなく、看護師を目指していたからこそ得られる視点もあるんですね。
理学療法士として10年以上の臨床現場を経験されている中で、患者様と接する上で大切にしていることはどのようなことでしょうか?インタビュアー01

タナカンさん私は「理学療法士と患者」という括りではなく、「お互いに一人の人間」であることを意識して関わるようにしています。

私はリハビリをスタートする際に、「一緒にリハビリをしていきましょう」と患者様へお声がけをするのですが、一つの目標に対して同じ立ち位置・目線でリハビリを進めることが大切であると考えています。

人との向き合いを大切にしながらリハビリを行っているタナカンさんですが、今回転職を決意した背景をお伺いしたいです。

タナカンさん一番の理由は、理学療法士としても作家としても生きていきたい、という気持ちが大きかったというところです。

理学療法士として働きながら作家を目指す中で、続けていた創作活動が実を結び出版の話が出たときは、嬉しい気持ちと不安がありました。理学療法士の作家なんて聞いたことがありませんでしたし、実現できるのか想像ができませんでした。

でも、多くの生き方が多様化する中で、新しい選択をすることが必要であると思いましたし、純粋に新しいことに挑戦したいという気持ちが転職を決めた最初の一歩ですね。

転職を決意されてからPTOT人材バンクを選んでいただいたきっかけはありましたか?

タナカンさん実は、自分たちの世代では自ら次の就職先を探すということが一般的であり、転職エージェントを利用するという発想自体が少ないと思います。。。

今回は執筆活動による時間的な制約や、住み慣れていない土地での転職ということもあり、サポートしてもらえばいいな〜という軽い気持ちで相談させていただきました。

セラピスト側の視点や専門性はなんとなく感じましたが、正直なところ私が興味を持った病院の求人を取り扱っているのが、PTOT人材バンクだけだったというのが一番大きいです。運命的なものを感じたといいますか・・・(笑)

インタビュイー01

転職活動は孤独を感じやすいもの。
そんなとき転職のプロが
気持ちを前向きにしてくれた

初めてご利用頂いた転職エージェントがPTOT人材バンクだったのですね。実際に利用されてみての印象はいかがでしょうか?

タナカンさん私を担当してくれたキャリアパートナーである廣田さんが、お忙しい中一生懸命動いて頂いたことが非常に印象的でした。

今回の転職は私が「本を出版していても働ける場所」と、少し特殊な依頼であり、ダブルワークが可能な病院を希望していたので、ダメ元での相談ではあったのです。

しかし廣田さんはすぐに求人の候補を出して頂いたので、そのスピードに驚きましたし面接のセッティングから準備に至るまでのサポートはもちろん、入職までの事務的な手続きまであらゆることで支えてくださいました。

当時は出版作業も佳境であり、時間的な余裕が無い中でも丁寧な配慮やお声掛けも頂き、公私ともにサポートをして頂いたと感じています。

何から何まで安心して進められて本当に良かったです。

そのようなお言葉を頂けてとても嬉しいです。転職活動中って悩みは絶えませんし、気持ちの変化も起きてくるので、一人で活動を進めることは非常にシビアですよね。

タナカンさんそうですね。転職活動期間中で一番悩んだことはやはり孤独ということでした。

転職活動はそう簡単に人に相談できる話でもないので、より孤独を感じやすいですよね。そんな時にPTOT人材バンクに出会って、色々な話を聞いてもらえたことで気持ちが軽くなり、自分一人ではないと思えたことで転職活動についてとても前向きになれました。

自分の気持ちを人に話すだけでも、少し気持ちが楽になることってありますよね。タナカンさんとしてPTOT人材バンクを利用するメリットは、どこにあると感じますか?

タナカンさん一番は時間的なメリットが多いと感じます。ある程度のキャリアを重ねてくると、社会背景の変化からも気軽に転職活動やその準備を行うことが難しくなってきます。

求人を探して見学へ行き、面接や条件面のやり取りなどマネジメントを全て自分自身で行う必要があるため、実はストレスに感じる人も多いと思うのです。また、単純に仕事に追われていて転職活動に割ける時間が無く、転職のチャンスを逃してしまうという人も多いのではないでしょうか。インタビュイー02

そういう点を手助けしてくれたのがPTOT人材バンクのサポートサービスだったので、ここが本当に利用して良かったと思う一番のメリットです。

私のペースに合わせて進めてくれたことはもちろん、面接などに慣れていない世代に対しても、履歴書や職務経歴書の書き方から面接の練習まで細かくサポートして頂けるのは、若い世代にも心強いと思います。

嬉しいお言葉をありがとうございます。タナカンさんは出版作業も並行されていたので、少しでも気持ちを楽にして転職活動を行ってほしいという一心で、サポートさせて頂きました。

タナカンさんあの時は本当に時間が無かったので、転職活動におけるマネジメントを廣田さんが行ってくださって、非常に助かりました。

理学療法士としても作家としてもどちらの自分も大切にしたいという気持ちを分かってくれることが嬉しかったです。

今夏に本を出版されていますが、作家を目指そうと考えたきっかけを教えてください。

タナカンさん実はボランティアでパーソナルトレーナーを行っていたのですが、そこでご縁がありプロのギタリストである磯部友里さんに出会ったことがきっかけです。

元々趣味で書いていた小説を磯部さんに読んでいただく機会があり「作家になりなよ。」という言葉をもらったことが作家を目指す最初の一歩になりました。

そして元理学療法士の映画監督である榊原有佑監督の『栞』とういう作品を見て、理学療法士や医療従事者でこのような素晴らしい作品を世に出せるんだと感動し、今回出版した『看取りのセラピスト』に執筆に至りました。

インタビュイー03

リハビリ分野は、まだ世間にとって
十分に理解されていない
“のびしろ”がある分野。
これからも微力ながら頑張って
魅力を伝えていきたい。

人との関わりを大切にしているタナカンさんだからこそ、人からもらったエネルギーを自分のエネルギーへ変えて執筆をスタートされたのですね。

タナカンさんはい。今回の出版に関しても多くの人が協力をしてくださいました。SNSを中心に表紙のモデルや撮影、プロモーションPV制作に関わった方々は、理学療法士として活動している方たちで、とても話題となり徐々に口コミで広がっていきました。

その結果、有名な先生が書籍を手に取ってくださったり、音楽や声優の分野で活躍されている方から反響があったり、「理学療法士として働きながら、もう一度自分の夢を目指し始めた」という嬉しいお声を頂いています。

嬉しい反面、まだリハビリという分野は世間にとって十分に理解されていないのびしろがあると感じているため、これからも微力ながら頑張って理学療法士やリハビリテーションの魅力を伝えていきたいと思います。

最後に、タナカンさんの著書である『看取りのセラピスト』ですが、どのような想いが込められているのでしょうか?

タナカンさんこの作品はフィクションですが、私の多くの実体験がベースになっています。祖母を亡くした経験、何も出来なかった自分、何が正解だったかという葛藤。それらの全ては理学療法士ではなく、患者家族となって初めて知り得ることでした。

『看取りのセラピスト』は理学療法士ではなく、医療従事者でもなく、一人の人として誰かを支えることのできる全ての人に伝えたい物語です。

そして手に取って頂いた方が読み終えた時に、看取ることが決して悲しいことばかりではない事、大切な誰かを心から想える事を願っています。

タナカン様のご経験を踏まえ、理学療法士×作家として活躍するために選択した転職について多くのことをお話頂きました。
転職活動は孤独に感じやすく、日々の仕事に追われる中で自分一人で転職準備を進めることは非常に大変になります。

そんな時にこそPTOT人材バンクのことを思い出して頂き、まずはお気軽にご相談ください。
一人ひとりに合わせたサポートを心掛け、あなただけの転職活動を一緒に進めることが私たちの役目です。

今後のキャリアや転職自体にお悩みがある場合など、いつでもご相談をお待ちしております。

Guest Profile 今回のゲスト タナカン(理学療法士・作家)

1988年熊本の天草に産まれる。理学療法士免許取得後は主に様々な分野のリハビリテーションを行なった。ICUを中心に業務を行うようになってからは人の生死をより身近に感じながらその分野により没頭していく。そして人の一生に関わるリハビリテーションをより広めたく、ブログ『内科で働くセラピストの話』を連載しつつ主に人の一生を描いた小説の執筆活動を行っている。

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今回のインタビューしたひと 廣田 南果 (キャリアパートナー第2グループ 九州エリア チームリーダー)

IT業界で6年勤務後、2021年に株式会社エス・エム・エスへ転職。多くの転職希望者との関わりの中で「キャリアの選択肢が広がった!」と思ってもらえることを目指し、日々全力で業務に励む。趣味は、異国料理を食べたり作ったりすることやカフェ巡り。